下松尾棚田(仙人の棚田)に行ってきました!
9月30日、諸塚村の川の口棚田に引き続き、椎葉村の仙人の棚田に行ってきました。
まずは棚田の対岸の展望台へ。離合するのが怖いくらいの細い道を上っていくと、少し棚田も見えてきます。
さらに上って、展望台に到着です。絶景!
行く時間や時期によっても違う顔を見せてくれるそうです。 何度でも行きたい神秘的な場所でした。
今では有名になった仙人の棚田は、江戸時代には集落の中心に水源地が1ヶ所あり、その周辺に水田が3畝あるだけだったといいます。主産業は焼畑で、村人が生活に困るほど水不足が深刻だったそうです。
そこで明治初期に旧庄屋を中心に、約3.5kmの谷から水路を開拓し、明治から昭和にかけて棚田を造り上げました。今でもこの水路を活用し、ホースに切り替えて水を確保しています。
「棚田は先人達の知恵と苦労のたまもの」という思いで、地元の方はこの棚田を「仙人の棚田(先人の棚田)」と呼んでいるそうです。
仙人の棚田の上段、集落を見下ろす形で、旧庄屋跡と大イチョウがあります。
そこを中心に、地元の方々が桜を植栽したりイベントを開催したりしているようです。揺れる稲穂と凜とたたずむ大イチョウを見て、今でも庄屋さんが集落を見守っている気がしました。