木城町「石河内棚田」

後世に残したい日本の原風景「棚田」

miyazaki tanada no.5  ishikawachi(石河内)

棚田のこと

名称又は愛称:石河内棚田(いしかわち たなだ)
場所:木城町
地区名・集落名:石河内
面積:約5.6ha
全体勾配:約1/20
保全団体名:石河内集落協定

石河内棚田について

 本棚田地域は県立尾鈴自然公園内、尾鈴山の麓に位置する山深くも開けた山村です。棚田の向かいには一級河川の小丸川が地形を作り、棚田には尾鈴山系の山水が流れ込み、山の恵みに抱かれた地域であります。

 棚田周辺には縄文時代の住居等が発掘された歴史もあり、古来よりこの地に人が住まい、狩猟生活から農耕生活へ時代の変遷とともに棚田を守り営みを続けてきた地域であります。

 大正時代には当時の白樺派の文豪、武者古小路実篤が晴耕雨読の理想郷を求めて棚田の対岸に「新しき村」を開村し今もその理想が受け継がれており、多様なコミュニティを形成している地域でもあります。

 棚田の人々は日々の暮らしで自然を敬い、自然と共生し、時には畏怖しながら、集落の安寧と五穀豊穣を祈念して高鍋神楽を奉納するなど伝統文化が息づく暮らしが続けられています。  

おすすめポイント

当地域は尾鈴県立自然公園の区域内にあり、尾鈴山を背景に一級河川小丸川を眼下に望む丘陵地にある小さな棚田です。

棚田周辺は石河内集落の中心地にあり、水路管理などの共同作業や例年秋の収穫祭を通じて地域内のコミュニティが醸成されています。また、木城えほんの郷や廃校となった旧石河内小学校をスポーツ合宿施設にリノベーションするなど集落外から交流人口を呼び込み地域を活性化させるために取組んでいます。

 

棚田の保全利活用状況

 中山間地域等直接支払制度に取り組んでおり、草刈りなどによる農用地の保全、水路・道路など農用施設の維持管理を行っています。

周辺情報

 郷の駅 石河内 鹿遊茶屋(0983-39-1080)

 鹿遊定植等の定植類の他、地元でとれた農産物や加工品を販売しています。

 いしかわうち活性化センター(0983-39-1021)

廃校となった石河内小学校をスポーツ合宿施設として再生整備しています。

 木城えほんの郷(0983-39-1141)

国内外の絵本を所蔵し、えほん原画展など多数のイベントを行っています。
miyazakitanada.com

石河内棚田へのアクセス情報

住所:宮崎県児湯郡木城町大字石河内