日之影町「石垣の村 戸川棚田」

後世に残したい日本の原風景「棚田」

miyazaki tanada no.13  ishigakinomura togawa(石垣の村 戸川)

棚田のこと

名称又は愛称:石垣の村 戸川棚田(いしがきのむら とがわ たなだ)
場所:日之影町
地区名・集落名:戸川集落
面積:約6.8ha
全体勾配:約1/5
保全団体名:戸川集落協定、石垣の村管理組合

石垣の村 戸川棚田について

 石垣の村は、日之影町内を東西に流れる日之影川沿いの山間にひっそりとたたずむ小さな集落です。石垣の村の宅地、耕地、石蔵から防風垣にいたるまで整然と積まれており、最古の石垣は嘉永年間(1848~)から安政年間(1854~)に築かれたといわれています。また、石垣の村の石垣を築いた石工は、江戸城の修復にも招かれたと記されております。

 村の歴史は定かではなく、孤立したこの集落の人々は自然石に守られ、代々自給自足で生活してきたといわれています。

 石垣の村は、変化に富んだ匠の技を醸し、平成15年には文化庁より「文化的景観地区」に選定されおり、棚田は平成12年に「日本の棚田百選」にも選定されています。また、石垣の村の最も高い石垣は11mにも達し、日本一の高さを誇っています。

おすすめポイント

 石垣の村「戸川」は、大正14年の七折用水の通水を機に開田が進み、現在の石垣の村が形作られました。石垣が宅地や耕地、石蔵から防風垣にいたるまでに集落全体を形作り、その美しい石積みから「石垣の村」と呼ばれています。地形に合わせて積まれた幾何学的な形の棚田の石垣は石垣の村「戸川」の特徴といえます。これまで壊れた石垣は無く、50年以上前には畦畔コンクリート工事を村人の共同作業で行うなど、先進的な取り組みを行ってきました。

棚田の保全利活用状況

 多面的機能支払制度、中山間地域等直接支払制度に取り組んでおり、草刈りなどによる農地の保全、水路・農道などの土地改良施設の維持管理を行っています。

周辺情報

 石垣茶屋(0982-87-2295)

地元でとれる野菜や山菜等を活かした郷土料理が好評です。宿泊施設としてもご利用いただけます。(昼食は事前予約が必要)

 道の駅青雲橋(0982-87-2491)

道の駅には、地元でとれた野菜等を販売しています。また、レストランがあり、食事をとることができます。

miyazakitanada.com

石垣の村 戸川棚田へのアクセス情報

住所:宮崎県西臼杵郡日之影町戸川